お子さまがいる家庭は、子どもの教育資金を貯める方法で迷われている方も多いと思います。
いくつか調べると必ず、子どもの教育資金の運用には外貨建て保険や学資保険が良いという記事を見かけるのではないでしょうか?
リベ大の両学長が著書の、『本当の自由を手に入れる お金の大学』を参考にしてます。
宜しくお願いします!
結論、教育資金のために外貨建て保険などを使うべきではない
結論は、外貨建て保険などで教育資金を貯めてはいけません。
そもそも学資保険や外貨建て保険は、子どもの進学などでたくさんのお金が必要なトキのために加入するものです。
ですが、学資保険は返戻金が少ないとか、インフレに弱いというデメリットがあります。
そこで、生命保険の窓口では、少しでも運用によって返戻金を増やしたりインフレに対応するために、外貨建て保険をすすめることがあります。
じっさい、わたしも生命保険の窓口で学資保険の代わりに外貨建て保険をすすめられたトキは、素晴らしい保険をすすめてくれたなぁと感謝しました。
それだけ生保保険の窓口の方のトークは完成度が高いストーリーを語ってくれました。
ですが、今ではあの頃の自分は無知だったなぁと反省しています。
ところで、なぜ外貨建て保険に入るべきじゃないのでしょうか。
教育資金のために外貨建て保険に入ってはいけない理由
加入すべきでない4つの理由
そもそもですが、子どもの進学のためにお金を貯める目的で保険に加入するのは間違いでした。
生命保険の窓口のかたは、
- 毎月貯金するのは難しいから保険で強制的にお金を払うべき
- 万が一のときの補償は大事
- ドル建ての運用利回りは良い
という保険のメリットを伝えてきます。
ですが、
- 毎月保険で払えるのなら銀行口座などでも毎月貯金できる
- 外貨建て保険が保証する死亡保障などは、他の割安な保険のほうが保障が良いことが多い
- ドル建ての運用利回りは計算するととても低い
- 返戻金も多くないのに20年近く解約できない、早く解約したら更に返戻金が少ない
ということを見落としていました。
それぞれ詳しく書きます。
毎月保険で払えるのなら銀行口座などでも毎月貯金できる
まず1番目です。
毎月決まった額を子どものために保険に回すことが出来るなら、毎月貯金をしたりジュニアNISAに投資したりすることは難しくありません。
今ならネット口座から子どもの口座に振込んだり、ネット証券を使ってジュニアNISAに投資できます。
ネット口座を利用していないのならば、ネット口座だけでもお試し下さい。
すごく便利ですから。
外貨建て保険が保証する死亡保障などは、他の割安な保険のほうが保障が良いことが多い
次に2番目です。
例えば家計の収入源である私に万が一があり他界した場合、家族にまとまったお金を2000万円ほど保険で残したいとします。
その場合は、掛け捨ての生命保険で割安な商品がいくつかあります。
わたしはアラフォーなので、月額の保険料が5000円くらいでした。
外貨建て保険だと死亡保障で2000万円の保険金を受け取る場合、月額の保険料は高額となるでしょう。
ちなみに、私は死亡保障で500万円の保険金をもらえるように設定していて、月額133ドルを支払っていました。
子ども2人分と考えると、けっこうな金額でした。
ドル建ての運用利回りは計算するととても低い
次に3番目です。
ドル建ての運用利回りが低いというのは、他の投資商品と比べると運用利回りが低いということです。
ジュニアNISAで運用した場合、投資した商品によっては運用利回りが4%以上にはなりそうです。
もちろん投資なので元本割れのリスクはありますが、それは外貨建て保険も同じことです。
それならば、保険会社の投資に任せるよりも自分で考えて投資した方が良いです。
具体的な例を出すと、わたしの外貨建て保険は、総額で250万円ほど保険料を払いますが、子どもが20歳のときに受け取れる払戻金は260万円ほどでした。
返戻金も多くないのに20年近く解約できない、早く解約したら更に返戻金が少ない
最後に4番目です。
もしかしたらですが、子どもの進学などでたくさんのお金が必要なタイミングが、大学進学前になるかもしれません。
そのとき、外貨建て保険を解約したら、保険金は満額戻ってきません。
支払った額の80%〜90%くらいしか戻らないでしょう。
そうなると、1番お金が欲しいタイミングでは保険を解約しにくいことになります。
このことから、外貨建て保険は子どもの教育のために積み立てるものとしてはとても使い勝手が悪いことになります。
しかし、現実問題として2人の子どものためにすでに2本も加入しています。
このまま、継続するべきでしょうか?
外貨建て保険の解約は損切りと同じです
外貨建て保険の解約を決断しました
外貨建て保険の解約は、例えば株の損切りと同じです。
これ以上キズが広がらないためにも、解約した方が良いと判断しました。
その代わりにジュニアNISAなどで投資して増やすのがわたしには合っています。
解約した分の保険金を投資と貯蓄に回して、損失分は補填できそうです。
具体的には、ジュニアNISAや積立NISAなどであれば、4年ほどで早期解約の損失は取り戻せそうです。
エクセルなどで具体的に計算してみてくださいね!
解約の手続きについて
電話なら解約窓口に電話します。
インターネットからなら解約のページにアクセスして必要事項を入力します。
数日後に、解約に関する書類が届きます。
生命保険の証券や必要書類を封筒に入れて、解約手続きの書類を提出します。
あとは解約手続きを保険会社が完了するのを待ちます。
以上です。
思ったよりも簡単でした。
電話でも生命保険の解約を引き止めるようなことは無かったです。
しいていえば、解約の理由を聞かれるくらいでした。
まとめ 教育資金を貯めるなら貯金がジュニアNISAが1番です
わたしはネット証券でジュニアNISAを開設しています。
ジュニアNISAは子どもが18歳まで投資したお金を引き出すことができないというデメリットがありました。
ですが、このデメリットも2024年以降はジュニアNISAの制度廃止によって無くなります。
ジュニアNISAの制度廃止のため、2024年以降はお金を必要なタイミングで引き出すことができるようになりました。
だからジュニアNISAは、とっても使いやすくなりましたよ。
ですが、外貨建て保険や学資保険でも元本割れのリスクはあるのです。リスクが同じようにあるのなら、あなたはどちらを選びますが?
わたしは同じリスクならジュニアNISAが良いと判断しましたし、貯金よりもジュニアNISAで子どもの教育資金を運用したいと結論をだしました。
もちろん、この結論はわたしの考えです。
もっともどのような結論をあなたが出そうとも、わたしの考え方は1つの参考になるはずです。
最後までこの記事をお読みくださったあなたの、学資保険や外貨建て保険、教育資金の運用方法の迷いが少しでもへったならば幸いです。
それでは、また!
【わたしが投資信託している銘柄は何?】
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